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コスモポリタンキャンパス
「福岡テクノロジー人材創生塾2025
〜未来を動かす先進モビリティコース〜」
プログラムレポート

2026年3月31日

コスモポリタンキャンパス「福岡テクノロジー人材創生塾2025〜未来を動かす先進モビリティコース〜」プログラムレポート

キッザニア福岡で行われた中高生向けプログラム
コスモポリタンキャンパス「福岡テクノロジー人材創生塾2025〜未来を動かす先進モビリティコース〜」では
福岡県内を中心に29の中学・高校から、59名の生徒が参加し、最終日にはチームごとにプレゼンテーションを行いました。

DAY 1 / 1月21日(水)キッザニア福岡

【インプット①】モビリティの過去と現在

トヨタ自動車総務部 東京総務室 室付
オープンイノベーションプロジェクト 主幹
植野 直亮 氏

コースの目的や全体像などを共有したあと、参加者のきん張感を和らげ、参加意欲を高めるためのアイスブレイク『立場になりきって課題を考えてみよう』を行いました。キッザニア福岡の街の中に設けられた4エリアを回り、各エリアに設置された人物像(若者、ビジネスパーソン、荷物の多い人、高齢者)の立場で課題を考えました。
その後、植野先生のお話を聞きました。技術が素晴らしくても市場に受け入れられるかどうかは別の問題であることや乗り物に限らずメーカーは消費者動向を研究する必要があること、社会課題に挑戦するためには仲間づくりも大切であることなど、移動の課題そのものを見つめる内容でした。トヨタ社の取り組みや同社の目指す未来のモビリティ等について学び、今後のプログラムにおける土台を作りました。

【インプット①】モビリティの過去と現在

DAY 2 / 1月28日(水)キッザニア福岡

【インプット②】モビリティの未来と技術

トヨタバッテリー株式会社 技術本部 技術統括室 主幹
柏木 克巨 氏

柏木先生による講演『モビリティとちく電池の関係を考え、エネルギーの未来を探る』をとおして、電池とちく電池の歴史や仕組み、そしてそれがどうモビリティと関わっているか、くわしく学びました。その後、ワークショップとして2人1組でアルミニウム空気電池を組み立て、ミニバギーを走らせました。身の回りにある材料を使って電池が作製できることを知り、電池とモビリティの関係を身近に感じることができました。

【インプット②】モビリティの未来と技術

DAY 3 / 1月31日(土)久留米工業大学

【フィールドワーク】大学見学

久留米工業大学 モビリティシステム専攻 専攻長
インテリジェント・モビリティ研究所 所長
東 大輔 氏

久留米工業大学にうかがい、フィールドワークを行いました。
ワークは3部構成で、社会とモビリティの接点についての「講演」、レイアウト要件と空力要件に基づくデザインスケッチにちょう戦した「実習」、スポーツカー実機・モビリティ研究所の「見学」の順に行われました。モビリティ(主に自動車)デザイン開発のみりょくについて様々な角度から教えていただきました。

【フィールドワーク】大学見学

DAY 4 / 2月8日(日)CIC Fukuoka

【フィールドワーク】アイデアソン・ユーザーヒアリング

トヨタ自動車総務部 東京総務室 室付
オープンイノベーションプロジェクト 主幹
植野 直亮 氏

前半では、実際に天神の街に出て、自分のチームが担当する人物像に当てはまる方々に移動の課題に関するユーザーインタビューを行いました。
後半のアイデアソンでは、前半でのヒアリングと、各チームのリサーチから、課題に関する解決策を考えました。アウトプットに未来志向を加えられるよう、九州大学芸術工学府の大学院生・中野さんに、『未来志向の考え方』についてお話いただきました。大学生メンターや会場の大人の力も借りて次回の発表に向けたスライド作成・ピッチ準備を進めました。

【フィールドワーク】アイデアソン・ユーザーヒアリング

DAY 5 / 2月25日(水)キッザニア福岡

【アイデア発表】プレゼンと表しょう・修りょう式

最終日は、プログラムの集大成としてDAY 4で考案したアイデアを全6チームがプレゼンしました。提案内容のよさはもちろん視覚にも訴えるプレゼンが多く、特別賞を決めるのは大変でした。講師の方がたによる講評やチーム賞の発表後、参加証明証の授よも行われ、最後は記念さつえいでプログラムをしめくくりました。交流タイムには参加賞の名しを交かんしたりチームメイトと写真をとったりして盛り上がりました。福岡テクノロジー人材創生塾シリーズで過去一番のおとなの参観者を集めたほか、会場の使用時間いっぱいまで講師に質問をぶつける参加者の姿もあり活気に満ちたプログラムの締めくくりとなりました。

【アイデア発表】プレゼンと表しょう・修りょう式

発表

DAY 4で考えた、「人物像ごとの移動の課題を解決するアイデア」をチームごとに発表しました。

<チームA:プレゼンテーション賞>
「人物像:荷物が多い人/ベビーカー」

チームA:荷物が多い人/ベビーカー

インタビューなどを通して荷物の多い人やベビーカーを使用している人の移動における問題は、荷物による身動きの取りづらさや段差による負担、ベビーカーについてはたたんだ時に荷物になるという部分にあると考えました。その問題解決のために、①たためば座面が荷物入れになるベビーカーとしてHUGGAGE(ハガッジ)②地面に設置して楽に荷物を運ぶことができるレールとしてFLOW GATE(フローゲート)の2点を考案しました。①では、軽くてじょう夫な生地や素材に着目し、②ではレールにとっ起をつけて、よりスムーズに安全に荷物を運べるようにと工夫しました。この2つの技術により、荷物が多くても負担の少ない移動ができる未来が実現出来たら嬉しいです。

<チームB:ナイスモビリティ賞>
「人物像:13-18さいの若者」

チームB:13-18さいの若者

福岡県には約4万8000人もの若者が住んでいます。その中の40-50%は自転車を主な交通手段として利用しているという福岡県の調査データを根きょに、自転車での移動の課題に着目しました。自転車は天候や地形などのかん境によって使い勝手が左右されるという問題があります。山などにも簡単に気軽に行くことができる未来を目指し、「Carチャリ」というモビリティを考案しました。これは自動運転機能をとうさいした2人乗りで3輪のモビリティで、自動車と同じようにフロントガラスやライトもあり、ビニールカーテンや布カーテンで雨風をしのげ、プライバシーも守れる仕様にしています。かん境要因による交通格差をなくし、どこに住んでいても僕たちと同世代の人たちが不自由なく活動できるこんなモビリティをいつか実現させたいです。

<チームC:ザ・ベストソリューションで賞および幸せの量産賞>
「人物像:荷物が多い人/旅行者」

チームC:荷物が多い人/旅行者

キャリーケースなど多くの荷物をたずさえた移動は、エスカレーターやエレベーターを探すのに時間がかかります。観光地の移動では人と荷物がぶつかったりして、荷物が気にかかり旅行を全力で楽しめないというのも大きな課題です。この問題に対して、「動くロッカー」を考案しました。これは空港やコンビニなどに設置されるロッカーで、1800円で荷物を預かり、希望の日時・場所を入力すれば、ホテルなどの指定の場所まで荷物が運ばれるサービスです。ロッカーは3辺が1メートルもしくは2メートルのコンテナ状で、自動運転で人件費がかからず安全に移動できる技術を使います。ビジネスとして成り立つよう、今ある荷物配送サービスの競合他社の価格設定を参考にしていて、荷物のストレスなく旅行を楽しめるようにできたらと思います。

<チームD:ザ・ベストソリューションで賞>
「人物像:車のドライバー」

チームD:車のドライバー

自動車は人やモノを早くたくさん遠くまで運べて便利な反面、交通事故が絶えません。大きな原因として追とつや出会い頭のしょうとつなど死角により視認性がよくないことが考えられます。そこでAIを用いた2つの技術をとうさいしたAssist Riding(AR)を考案しました。2つの技術は①きん急時そく時警告システム②GPS警告システムです。①では運転時に矢印などで車の動きを視覚的・ちょう覚的にユーザーに警告します。②ではGPS情報をもとにせまりくる危険をユーザーに警告します。2つの技術を使った様子もシミュレーションしました。き存のエアバッグや自動ブレーキでは事故の直前にしか作動せず、とっ発的な事故を防げませんが、Assist Ridingでは包かつ的かつ心理的サポートにより、事故発生率の低下と事故ひ害の減少を目指していきたいです。

<チームE:ナイスモビリティ賞>
「人物像:高れい者」

チームE:高れい者

高れい者にとっての移動の課題は、移動手段の選たくしの少なさや事故への不安など、かん境的・精神的要因からの外出へのハードルの高さではないかと考えます。そこで気軽さや精神的安定を目指し「つなぐ・広がるシニアの輪」をテーマに「Buddy-Float(バディ・フロート)」を考案しました。機能としてはトーク・ナビ、変化する荷台、バイタルセンサーなど多岐にわたります。必要な技術としてルート解せきAIやトランスフォーマブルが挙げられます。モビリティが変えるコミュニティの明日を考え、さらに+αで荷物が多い人の課題も解決できるモビリティではないかと考えます。高れい者が閉じこもらず社会との接点を持ち続ける役に立ちたいです!

<チームF:プレゼンテーション賞およびSociety5.0グッドチャレンジ賞>
「人物像:高れい者」

チームF:高れい者

私たちは高れい者の中で一番利用の多い公共交通機関であるバスに着目しました。課題は、バスの路線の多さや料金、待ち時間など様ざまな面がありますが、今回特に着目したのはバス停までのきょりによる外出自体への移動の負担です。そこで、家から出にくい人でも外に出られるきっかけを作るモビリティを目指して、乗り合い+in(乗る)という言葉をかけ合わせた「のりあいん」を考案しました。家から公共交通機関をつなぐ最初の一歩としてのモビリティというところがポイントです。スーパーや公民館などを仮想駅/バス停として機能させ、車内には高れい者を想定してゆれをおさえるサスペンションやスロープ、いす調節機能を導入します。またバスナビアプリ等と連けいし、交通情報を見られるタブレットも設置します。移動は人生を豊かにする一歩と考え、その一歩を補えるモビリティを通して幸福度UPを目指します。

「コスモポリタンキャンパス」はこれからも正解のない時代をたくましく生きる力をこども達に育んでもらえるよう、プログラムをじっししていきます。


共催:福岡県 / CIC Japan Innovation Services合同会社 / キッザニア福岡
協力:トヨタ自動車株式会社 / トヨタバッテリー株式会社 /
久留米工業大学インテリジェント・モビリティ研究所 / Garraway F(登壇日順)
後援:一般社団法人 九州経済連合会