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【Night Campus 2022】中学生プログラムレポート~SDGsから考える福岡の未来~

2023年1月30日

「コスモポリタンキャンパス2023 Spring」レポート

撮影時のみマスクを外しています

キッザニア福岡で初めて行われた中校生向けSDGsプログラム
「【Night Campus 2022】Action for a Sustainable Future! ~SDGsから考える福岡の未来~」
福岡県内9校の中学校から、25名の生徒が受講し、SDGsについて学んだうえで、
よりサステナブルな福岡を実現するためのアクションプランを考案します。

ワークショップ

DAY 1 / 11月2日(水)

【オリエンテーション】SDGs企業研究

アイスブレイクの地図作りワークでチームメンバーと打ち解けた後、SDGsの全体像を理解するレクチャーを受けました。なぜSDGsが導入されているのか、世界が直面する社会課題についても理解を深めました。
その後、キッザニア福岡の館内をチームで探し、気になる企業のホームページから、各社のSDGsの取り組みについて調べ、みんなと共有しました。

【オリエンテーション】SDGs企業研究

DAY 2 / 11月9日(水)

【SDGsの全体像の理解】2030 SDGsカードゲーム

特別講師:NPO法人SDGs Association熊本代表理事 神田 みゆき氏
「2030 SDGsカードゲーム」を体験しました。
このゲームでは、ちがう価値観を持つ個々人の活動がどのように「経済」「環境」「社会」の側面にインパクトをあえていくか体感できます。SDGsのゴールを達成するためのプロセスについて考え方を学びました。

【SDGsの全体像の理解】2030 SDGsカードゲーム

DAY 3 / 11月16日(水)

【世界と日本の現状】外国の方との交流、たいら先生の講話

特別講師:ローカルフードサイクリング㈱代表取締役 たいら 由以子氏
●グローバルミートアップ
外国人ゲストをチームごとテーブルに招き、海外での取り組みや考え方などについて対話しました。

●フードロス
フードコンポストを例に、企業の先進的な取り組み事例について学び、日本社会の課題や企業として社会課題に取り組む想いを聞きました。

【SDGsの全体像の理解】2030 SDGsカードゲーム

DAY 4 / 11月30日(水)

【福岡の未来予想図(プレゼン準備)】2050年の福岡の未来像を考える

これまでの学びを活かして、2050年の福岡の未来像をチームのメンバーで思いえがきました。その理想の福岡を実現する上で、今ある課題をどのように解決すればよいのでしょう?
課題の現状や原因を理解し、課題を解決するための方法をチームで考えました。それらを最終日に発表できるよう、チームのメンバーで分担し、プレゼンテーション作成の準備を行いました。

【福岡の未来予想図(プレゼン準備)】2050年の福岡の未来像を考える

DAY 5 / 12月7日(水)

【最終発表】発表と終了式

●チーム発表 各4分×6チーム
●講評・コメント
●修了証 授与
●参加者のことば(今後の決意表明)
●記念写真

【最終発表】発表と終了式

発表

2050年の福岡の課題解決につながる解決策を発表しました。

<チームA>
ゴミ問題

「生物にやさしい街」を理想の福岡としました。課題として、ポイ捨て・意識の低さ・プラスチックのゴミの多さを指摘し、解決策として、ゴミ箱の設置やプラスチック製品を買わないこと、レジ袋を無くすことを提案しました。

<チームB>
フードロス問題

「需要と供給がつり合っている町」を理想の福岡としました。課題として、自給率の低下やフードロスの認知度の低さ、物価が高くなることを示し、解決策として、自給自足の可視化、機械導入による生産者の負担軽減、生産者と消費者がつながれるツールを作ることを提案しました。

<チームC>
少子高齢化(しょうしこうれいか)問題

少子高齢化(しょうしこうれいか)の内容、背景、現状、原因、解決策をしょうかいし、原因の中でも一番の課題は仕事と子育てを両立できる環境の整備が遅れていることだと発表しました。解決策は男女平等の育休であると主張し、そこから、「老若男女関係なく単位で支え合う街!」が理想の福岡であると発表しました。

<チームD>
こどもの貧困

「子供たちが笑顔で教育を受けられるまち作戦!あとご飯も!!」を理想の福岡としました。課題として大人の収入の低さや教育費が高いこと、貧困率の高さを示し、解決策として、教育費や教育に必要なもののむしょう化や募金、こども食堂の活用を提案しました。

<チームE>
フードロス問題

「捨てる・残すを行わない街」を理想の福岡とし、課題や解決策はANA様の取り組みにフォーカスを当て、機内食について探求し、発表しました。それらをふまえて、フードバンクへの寄付やSDGsの認知を上げること、食品ロスを少なくする呼びかけを提案しました。

<チームF>
福岡の不登校問題

「福岡の不登校問題」を解決するためには不登校になるような原因や環境があると主張し、解決策として、学校側はスクールカウンセラーの導入やウェブサイトなどの異なるツールを使った相談の仕方、オンライン授業を活用することを提案しました。さらに、自分たちは積極的に話しかけたりして学校に来ることを強制しないことであると発表しました。

総括コメント 北九州市立大学 眞鍋ゼミ 眞鍋 和博 氏

学びに限界はありません

Night CampusではSDGsをテーマに授業を行いました。SDGsを学ぶことは、リアルを学び、未来を学び、地域を学び、世界を学ぶことにつながります。また、講義を聴(き)くだけではなく、ゲーム、インタビュー、プレゼンテーションなどの様々な形式を取り入れました。これらは、複雑かつ難解な社会の問題を解決するための重要な能力を育みます。
気候危機の状況(じょうきょう)などを考えると、私たちに残された時間はあまりないかもしれません。この機会に興味を持ったことを、どんどん深く掘(ほ)り下げて学んでください。そして、その学びを行動に変えてください。みなさんの知識、能力、そして行動をこの社会は必要としているのです。

講評者からのコメント

【福岡市総務企画局 企画調整部 企画係長 有馬 友美 様】
これからの未来を担うみなさんが、SDGsについて学び、それぞれが思い描(えが)く2050年の理想の福岡像から、課題と解決策:「何ができるのか、何をしなければならないのか」を提案するという大変素晴らしい発表でした。みなさん緊張(きんちょう)したと思いますが、自分たちで考え、資料を作り、プレゼンするという経験は、これからも大きな力になることと思います。
さて、SDGsの17のゴールを達成するためには、国や自治体、企業だけが取り組めばいいというものではなく、私たち一人一人が自分事として真剣(しんけん)に向かい合う必要があります。今回のNight Campusでみなさんが学び、考えたことを、周りのご家族や友人とも共有し、ぜひこれからの生活でも実践(じっせん)し続けてください。

参加者コメント

カレッジネーム:ハルさん
全5回のプログラムにおいて前半ではSDGsに関するインプットを行い、様々な世界中の課題や取り組みについて学ぶことができ、後半では、学んだことのアウトプットの難しさに加え、チームで役割分担して一つのものを完成させる難しさも学ぶことができました。今後は学んだことを日々の生活や学校生活で応用していきたいと思います。また、来年このナイトキャンパスがあればぜひ参加したいです。

カレッジネーム:ハルさん

カレッジネーム:ひなたさん
私がこのナイトキャンパスに参加して、今までSDGsについて全く理解がなく、存在くらいしか知らなかったのが、ゲームを行ったり、様々な方からお話を聞いたりすることで詳しく知ることができました。そして、この経験を無むだにしないために、これからグループで調べた不登校問題に私たちができることを行っていき、学校のSDGsに関するボランティア活動にも参加したいと思います。

カレッジネーム:ひなたさん