01みんなで考えた衣装のイメージを、デザイナーのyayoさんに発表！

「キッズプロデューサープロジェクト」の初日。衣装チームとして初めて顔を合わせた私たちは、キッザニア15周年のテーマである「『なりたい』のために」から発想を広げ、どのような衣装にしたいのかを話し合いました。
「個性を出したいけれど、統一感も大事」「男女関係なく着られるものがいい」など、さまざまな意見を出し合いながら衣装のイメージをまとめました。
それから数週間後。衣装のパーツを制作するために、再びキッズプロデューサー15人が集まりました。
今回は衣装の制作をお願いするデザイナーのyayoさんも参加されます。
どんな人なのだろうと考えながら、初日に練習をした名刺交換の手順を思い返していました。

「はじめまして。衣装のデザインを担当するyayoです。今日は衣装作りのポイントとなる作業をみなさんに行っていただきますので、ぜひ気持ちを込めてやってください！」

yayoさんはとても優しくて、話しかけやすい雰囲気を持った方でした。少し緊張しながら名刺を差し出す私を、温かな笑顔で受け止めてくれました。
次はいよいよ、衣装のイメージをyayoさんへ伝えます。
チームを代表して発表する私は、みんなの意見をまとめたメモを書き直し、プレゼンテーションに臨みました。

「どんな衣装がいいのかというと、まず15周年だとわかるものにしたいと思いました。そのためにはロゴなどを入れるのがいいのかなと考えました。ほかにも、“キッザニア感”をアピールしたい、男女関係なく着られるものにしたい、統一感を出したいという意見が出ました。衣装の統一感を出すためには、色を2、3種類に絞るといいかも知れません」

「ありがとうございました。実は、私が考えていたものと、みなさんの理想とする衣装のイメージが近いことに驚きました！ 色を絞るというアイデアがありましたが、私もカラフルな蛍光カラーを3色ほど取り入れて統一感を出そうと思っていました。また、男女関係なく気軽に身につけられるベスト風コートのようなスタイルを考えていました。それでは、これからいよいよ作業に入っていきましょう！」

02「15」をモチーフにしたワッペン作りで15人の個性が輝いた！

「いまみなさんの机の上にある大きなワッペン。
これが衣装の一部になります。ここに15周年の「15」という数字を、思い思いのデザインで描いてください。
数字だけではなく水玉などの模様を描き加えてもいいですし、「15」を逆さまにしたり、たくさん描いて散りばめたりしてもいいですね！
ただ、衣装がカラフルなので、ワッペンに使う絵の具やペンの色は黒にしました。
白いペンは装飾する時などに使ってください」

「チーム関係なく、プロデューサーとしての全員の思いを衣装に込めたい」というyayoさんの考えから、ワッペンのデザインは、音楽チームやダンスチームも含め15人全員での作業になりました。
私たち衣装チームも、ほかのチームに負けないようにがんばって取り組みました！

しっかり下描きをしてデザインをする子も

続々とワッペンが仕上がっていきます

ついに完成です！

制作に取り掛かると、じっくり下描きをする子、大胆な筆使いでいきなり描き始める子、ものすごいスピードで迷うことなく仕上げてしまう子など、一人ひとりの性格が描き方にも現れていて面白かったです。
また、同じ「15」を描いているのに似ているデザインがほとんどなくて、15人それぞれの個性が出ていていいなと思いました。
私たちが作ったオリジナルのワッペンがどんな風に衣装に反映されるのか、想像するだけでワクワクします！

03本格的な衣装作りに挑戦！慣れないミシンに悪戦苦闘！？

９月に入り、私たちは再び集合しました。今回は衣装チームだけで、衣装の仕上げ作業に取り掛かります。
会議室のテーブルの上には前回作ったワッペンが並べられ、その横には大きなミシンがありました。

「みなさん、今回もよろしくお願いします！ さて今日は衣装の試作品を作ってきたので、まずはこれを見てもらおうかな。じゃあ、みなさん目をつぶってください！」

全員がぐっと目をつぶって、yayoさんの合図を待っていたその時でした。

「3……2……1……。
さぁ、どうぞ！」

「わーっ！！」

⽬を開けると、そこにはキラキラと輝くカラフルな⾐装が！
私たちは思わず拍⼿をしながら、⾒⼊ってしまいました。
「パレードっぽい！」「おしゃれで明るい感じがしてかわいい！」など、いろいろな感想が⾶び交う中、yayoさんは背中に隠していたもう⼀着の⾐装をパッと取り出しました。

「ピンクと黄緑と青。この3色をメインカラーにして、デザインを考えてみました。でもこの2つの衣装を見比べてください。全然違った印象ですよね？ 同じカラーを使っていても、色の位置が違ったり、模様を変えていたりして、一着ずつ異なるデザインに仕上げています。統一感を出しながらも、一人ひとりの個性があふれる、オンリーワンな雰囲気を表してみました。
さて、今日みなさんにはミシンで布地を縫う作業と、ワッペンの中に綿を詰め込んでいく作業を行っていただきたいと思います！」

学校のミシンに触ったことはあったものの、プロ仕様のミシンは使い方が違っていて苦戦しましたが、アシスタントさんのサポートできれいに縫うことができました。
ワッペンに綿を詰めた理由について、yayoさんは「踊るシーンをイメージすると、ワッペンが膨らんでいた方がフワッとなってかわいい」と答えていました。
パレードで着る時のことを考えて、デザインやパーツを工夫していることにとても感動しました！

04衣装の試着に大興奮！ ワッペンを付ける位置を決めて完成形へ！

ミシンや綿詰め作業の後は⾐装デザインの最終チェック。
どの位置にワッペンを付けると⾒栄えがいいのか、みんなで相談し合って決めていきます。

「ワッペンの位置を確認するためには、実際に着てもらいながら判断するといいと思います。着てみたい⼈はいますかー？」

「はい！！」

「わぁ、全員ですね！ まずはメイメイさんから順番に着ていきましょう。この⾐装は袖がないので、簡単に⽻織ることができますよ。着⼼地はどうですか？」

「とてもいいです！ すごくキラキラしていて輝いています」

私たちは⾐装のさまざまな場所にワッペンをかざし、どの位置に付けたらいいのかを検討しました。
「動きやすさを考えると肩や背中の辺りが良さそう」「腰のあたりもかわいい」「ワッペンを外側に付けたらフワッと感が伝わるかも」など、いろいろな意⾒を出し合い、yayoさんのアドバイスを受けながらベストな位置を探していきます。
⾐装チームはおしゃれが⼤好きな⼦たちばかりなので、話し合いも真剣。
私も試着をして、パレードでの動きを想像しながら、⾐装チェックを⾏いました。

「ワッペンの位置は、後ろの腰より少し上の辺りや肩の位置が良さそうでしたね。⾐装のデザインに合わせて、ワッペンの位置を調節して作っていきたいと思います。今⽇はたくさんの作業をしていただき、ありがとうございました！ 最後に感想を聞かせてください」

「⾐装を着た瞬間、すごく着やすくて、“これを着てパレードをす るんだ！”という実感が湧いて、テンションも上がりました！ ⾃分が描いたワッペンの⾐装を着てみたいです」

「⾃分たちががんばった部分がどう反映されているのか、⾐装の完成が楽しみです！」

「初めて⾐装を⾒た時、カラフルで個性豊かな感じがして、15周年のテーマにピッタリだなと思いました」

「⾐装が華やかですごくきれいでした。着ることができてうれしかったです！」

「この⾐装に⾳楽やダンスが合わさるとどうなるのか、今からパレードがとても楽しみになりました！」