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iPS細ぼう研究所でサイエンスコミュニケーターになろう!
「コスモポリタンキャンパス2025 Spring with EXPO」レポート
iPS細ぼう研究を楽しく伝えるためのゲーム制作にちょう戦!

2025年5月23日

iPS細ぼう研究所でサイエンスコミュニケーターになろう!「コスモポリタンキャンパス2025 Spring with EXPO」レポート

2018年から始まった対話×探究型ワークショップ「コスモポリタンキャンパス」。
2025年春は、20名の中学生が、「コスモポリタンキャンパス2025 Spring with EXPO-iPS細ぼう研究所でサイエンスコミュニケーターになろう!-」と題して、iPS細ぼう研究を楽しく伝えるためのゲーム制作にちょう戦しました。

DAY 1 / 3月26日(水)
<午前>

【"iPS細ぼう"を知る】基調講演と研究所内を見学

講師:京都大学iPS細ぼう研究所 国際広報室 特命じゅん教授 和田濵 裕之 先生
ワークショップの初日は、京都大学のiPS細ぼう研究所を訪れました。ここでは、iPS細ぼうについて、サイエンスコミュニケーターの和田濵 裕之 先生が、iPS細ぼうが持つ可能性や、しょう来の医りょうにあたえるえいきょうなど、iPS細ぼうについてわかりやすく教えてくれました。受講生からは、「不老不死のクラゲのメカニズムはiPS細ぼうと同じ?」や「iPS細ぼうを使ってがんの治療はできる?」など、さまざまな質問が出され、活発な対話が行われました。その後、研究所の中の見学をしました。先たん研究の現場に、受講生はとても興味深々でした。

【"iPS細ぼう"を知る】基調講演と研究所内を見学

<午後>

【"楽しい"を創造する】遊びの制作に向けた講演

講師:エンターテインメントプロデューサー 北原 妙子 先生
午後は、「楽しさ」を生み出すプロフェッショナルとして、平日は遊び場にまつわるプロデューサー、週末は駄菓子(だがし)屋の店長をされている北原 妙子 先生をおむかえ、「遊び」の楽しさをどのように生み出すのか、またその理ろん的なしくみについてまで、はば広くお話をうかがいました。人を楽しませることに真剣に取り組む受講生にとって、非常に大切な学びの機会となりました。
その後、iPS細ぼう研究所の研究部門ごとのチームに分かれ、サイエンスコミュニケーターとして、もっとたくさんの人に研究の大切さを楽しく伝えるための活動が始まりました。最初に取り組んだのは、チームで「楽しい」や「おもしろい」と感じることを書き出してみることでした。「友達との会話」や「理科の実験」など、個性豊かな意見が集まりました。みんなでその楽しさの意味を考え、同じような楽しさをゲームで感じてもらうためには、どんな要素を入れればよいかを考える、良いウォーミングアップになりました。

DAY 2 / 3月27日(木)
<午前>

【ミライに向けて"伝える"を考える】講演

講師:国立大学法人 大阪大学 大阪大学総長補佐・社会ソリューションイニシアティブ長 堂目 卓生 先生
講師:ロート製薬株式会社 広報・CSV推進部 マネージャー 兼 万博連携プロジェクト 兼 未来社会デザイン室 徳永 達志 先生

ワークショップの2日目は、大阪大学中之島センターで行われました。
はじめに、大阪大学SSIの堂目 卓生 先生から「『せん細の精神』を使って『いのち』を思う」というお話がありました。そのお話の中で未来を切りひらくために大切な2つの考え方のうちの1つ、「ものごとを直感でとらえたり、全体を見て考えたりする力」の大切さについて学びました。
そのあと、ロート製薬株式会社の徳永 達志 先生からは、受講生に向けたエールとしてお話をいただきました。受講生の中には、「今まで自分がだれに向けて伝えたいのかを考えたことがなかったけれど、新しい見方ができたと思った」という感想もありました。
その後、スペシャルゲストとして小島 よしお 先生(※1)がワークショップの応えんに来てくれました。各グループが自分たちの制作するゲームを”1分間ピッチ”でしょうかいし、小島 よしお先生から「いいアイデアだね!おもしろそう!」と、おなじみのパフォーマンスとともに温かいメッセージをいただきました。 ※1 大阪・関西万博で実施するキッザニア主催「こどもミライ祭り」の「ギネス世界記録™(※2)への挑戦」アンバサダーに就任(2025年3月27日)
※2 約束・誓いを写して最大のオンラインフォトアルバム/ Largest online photo album of oaths/pledges

【ミライに向けて"伝える"を考える】講演

<午後>

【創る①】アナログゲーム制作にちょう戦

ウォーミングアップをした後、研究部門ごとにわたされた「企画書(きかくしょ)」をもとに、ゲームづくりがスタートしました。
研究部門ごとに、「プロデューサー」「ストーリーデザイナー」「ゲームデザイナー」「リサーチャー」「グラフィックデザイナー」の5つの役わりを決め、それぞれが責任を持って取り組みました。みんなでアイデアを出し合い、ゲームの内容を形にしていきました。

DAY 3 / 3月28日(金)
<午前>

【創る②】アナログゲーム制作にちょう戦

完成まであと少し…DAY2に続き、受講生たちは朝から真けんな表情でゲーム制作に取り組みました。講師の方々のサポートを受けながら、何度も試行さくごをして改良を重ねた結果、受講生たちは今まで世の中にない新しいゲームをつくりあげました!

【創る②】アナログゲーム制作にちょう戦

<午後>

【発表する】成果発表会

完成したゲームをプレゼンテーションする成果発表会では、「これまで不可能だと思われていたことを可能にしたiPS細ぼうのことを、もっと多くの人に知ってもらいたい」という思いをこめて、創意工夫と楽しさにあふれたアイデアが発表されました。それぞれのゲームには独自の世界観を表すストーリーがあり、月でうちゅう旅行をしている医者や、かん者、薬学者など、さまざまな設定がもりこまれていました。単に研究を伝えるだけでなく、より多くの人に興味を持ってもらえるような工夫がされていました。

発表後の講評では、株式会社バンダイの青柳 知里 先生から「時間がある限りゲームを改良し続けたのが素晴らしい。大人では思いつかないアイデアがたくさん出てきたことにおどろきました」という言葉をいただきました。

最後には、受講生だけでなく、講師の方々や保護者など、大人もいっしょに参加するゲーム体験会が行われました。受講生たちは、ほかの部門が作ったゲームを楽しんだり、自分たちのゲームを体験してもらうためによびこみをしたりと、積極的に参加していました。

【発表する】成果発表会

こうして高い目標に挑戦した3日間は、にぎやかに終わりました。

参加者より

周りの人、皆と一緒に協力して作り上げるために、みんなの意見を尊重することを心がけました。みんなの個性を発揮できる場を作ることを大事にしました。とても良い経験になりました!!初めて出会う人達と一緒に何かをするのはあまりないのでとても楽しかったです!!!(キャンパスネーム:Yura 中学2年生)

普段の生活では得られないような知識や経験ができて嬉しかったです。iPS細胞についてもっと身近に感じられ、より未来の日本について考えるようになれました。(キャンパスネーム:CHOYO 中学1年生)

「コスモポリタンキャンパス」はこれからも正解のない時代をたくましく生きる力をこども達に育んでもらえるよう、プログラムをじっししていきます。


共同主催:大阪大学社会ソリューションイニシアティブ
京都大学iPS細胞研究所
KCJ GROUP 株式会社
協力:いのち会議
株式会社バンダイ
ロート製薬株式会社
後援:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
(※ 50音順)