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Z世代の beyond2030 を発信!
「コスモポリタンキャンパス2024 Spring with EXPO」レポート

中学生が「ミライ絵まき」にチャレンジ!

2024年6月12日

Z世代の beyond2030 を発信!「コスモポリタンキャンパス2024 Spring with EXPO」レポート 中学生が「ミライ絵まき」にチャレンジ!

2018年から始まった対話型ワークショップ「コスモポリタンキャンパス」。
2024年春は、「Z世代のbeyond2030を発信!―ミライ絵まき制作PJ―」と題して、
23名の中学生が4つのチームに分かれて、
自分が考える「こまりごと」が解決した理想のくらしをチームで創造(そうぞう)。
「ミライ絵まき」として制作し、発表しました。

ワークショップ

DAY 1 / 3月26日(火)

<午前>
【アイデアを創造(そうぞう)】こまりごとの解決策を見つけよう!
<午後>
【ミライを表現①】「ミライ絵まき」の制作にちょう戦!

講師:東京藝術大学大学院 美術研究科 (在籍)/
『現代の鳥獣戯画アートプロジェクト』 秋本 瑠理子先生

【ワークショップ】
最初に、みんなが持ち寄った「こまりごと」とその解決方法をチームで共有し、それが実現された未来のすがたを創造(そうぞう)しました。
そこから、みんなで考えた未来を絵まきで表現することにチャレンジ。その第一歩として、全員で絵まきのモチーフとなる鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)の写し絵を体験しました。
次に、各チームのメンバーは、まき物に絵をえがく「絵師」、未来のコンセプトをイラストボードに表現する「コンセプトチーム」、絵まきの解説文を作成する「プレゼン・解説チーム」に分かれ、DAY2に行われる発表会に向けた準備をしました。

【アイデアを創造(そうぞう)】こまりごとの解決策を見つけよう!【ミライを表現①】「ミライ絵まき」の制作にちょう戦!

DAY 2 / 3月27日(水)

<午前>
【ミライを表現②】「ミライ絵まき」の制作とプレゼンテーション準備

講師:東京藝術大学大学院 美術研究科 (在籍)/
『現代の鳥獣戯画アートプロジェクト』 秋本 瑠理子先生

<午後>
【発信と対話】プレゼンテーションをしよう

【特別講話】
「まほうの世紀を生きぬく力とは?」

講師: 大阪・関西万博 テーマ事業プロデューサー 
メディアアーティスト 落合 陽一先生

特別講話では、AIの進化や活用のほかに「アートとは?」などを学びました。AIの活用については、これまでに発表されている作品で使われた技術として、PCのカメラやマイクから得た情報を、AIがえい像化するデモンストレーションを見せてくれました。

落合 陽一先生 講演風景

ご講評:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 
村井 大輝先生
国立大学法人 大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ 
伊藤 武志先生

こども達が作った絵まきの一部をごしょうかいします。

チーム名:すしおけ
【SDGsな一日】

翻訳(ほんやく)メガネで言葉のかべをなくす

内容:チームのこまりごとは、ねぼうやさまざまな場面でのモラルと平等。
ねぼうをしない「すい直ベッド」やゆう先席ならぬ「ゆう先車両」、全員の給食が平等に分けられる様子の未来をえがく。

メンバー:Akane、SUZU、MIKI、Yua、Yori、Reina

翻訳(ほんやく)メガネで言葉のかべをなくす

チーム名:スイミー
【未来の日常絵まき カエルくん】

日常になった昆(こん)虫食

内容:チームのこまりごとは、通学などの満員電車や世界のかん境問題。
混雑しない電車や昆(こん)虫食がメインのご飯など、カエルが夢の中で見ているくらしをえがく。

メンバー:kano、Semone、tsumugi、MINO、waka

日常になった昆(こん)虫食

チーム名:MakMATT(マクマット)
【未来・空間移動絵まき】

テレポーテーションで安全な場所へ

内容:チームのこまりごとは、自然災害や心身の健康、移動手だん。
テレポートによる高速移動の実現や、心身が健康になるかん境づくりなどをえがく。

メンバー: AI、ann、Koyuri、Takatoo、TOSSY、MIA

テレポーテーションで安全な場所へ

チーム名:Hey Fever!(ヘイフィーバー)
【うらみのバレンタインのまき】

バレンタインデーが抱(かか)える問題

内容:チームのこまりごとは、児童労働問題や時間の使い方。
だれでも平等に医療が受けられ、貧困をなくす世界をえがく。

メンバー:AOSAN、arino、Kano、Junshin、Takuto、Chisa

バレンタインデーが抱(かか)える問題

2日間のワークショップを通じて、参加者はいろいろな発見があったようです。

こども達のプレゼンテーション風景

参加者の感想の一部をこちらでごしょうかいします。

参加者より
物語を大人数で考えることは意外と難(むずか)しいと分かりました。その場での決定が苦手な人、自分の作業に専(せん)念したい人などと一緒(いっしょ)に作業を進めることで、相互(ご)理解の力が身に付くと思いました。
(キャンパスネーム:arino 中学2年生)

どの班(はん)も方向性や伝えたいこと、伝え方が違って面白かった。学校内で発表を行うと違うことを書いていても、似た思考の人が多く、近いアイデアもあったが、全く違(ちが)う学校の人どうしで話し合うことで、また違(ちが)う案がでたのだとかんじた。
(キャンパスネーム:waka 中学3年生)

保護者様より
こどもが絵を描(えが)くなど美術系(けい)のことが好きであることと、プログラミングなどの理系(けい)のことも興味があり、テーマが「メディアアート」だったので参加した。墨(すみ)を使って絵まきを描くというのは思っていたのとは違っていたが、色んなスタイルの美術を体験でき、社会問題などを絡めてアートと両方を経験できたのは良かった。こどもは初対面の子と共同作業をすることは不安がっていたが、とても楽しくできたと言っていた。
(中学2年生 保護者)

講評
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 
村井 大輝氏

今回は皆(みな)さんならではの発想で、我々(われわれ)からはとても出ないような切り口の発表がされました。今後皆(みな)さんが成長されるにつれ、さまざまな知識を得られることと思いますが、物事に対する知識を得ることは、先入観を得ることと同じです。先入観にとらわれず、フレッシュな視点(してん)で物事を見ることは重要ですので、これからも今の気持ちを忘(わす)れず、チャレンジを続けてください。このような発表会に参加されている時点で皆(みな)さんはもう大丈夫(だいじょうぶ)、ぜひ明るい未来の実現に向けて一緒(いっしょ)に頑張(がんば)りましょう。

コスモポリタンキャンパス2024 Spring with EXPO
参加者が楽しんでいる様子を動画でもごらんください!

「コスモポリタンキャンパス」はこれからもこども達の「生きぬく力」を育くむために、プログラムを実施(じっし)していきます。

共催:KDDI株式会社
後援:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
国立大学法人 大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ
いのち会議

※ワークショップの絵巻は、現代の鳥獣戯画アートプロジェクトの一環として制作されています。

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